2026.06.22|川治メッセージ
言葉は無料です。しかし人生への影響は決して無料ではありません。
長年のマネジメント業を通じて、強く感じることがあります。 結果が出にくい環境、成長しない人には共通点があります。 それは、使う言葉が後ろ向きだということです。 「疲れた」「もうダメだ」「どうせ無理」「自分なんかできない」 こうした言葉を、私たちはつい口にしてしまいます。 もちろん、誰しも疲れる日もあります。うまくいかない日もあります。 だから「弱音を吐いてはいけない」という話ではありません。 ただ、一つだけ気をつけたいことがあります。 それは、脳は自分が使った言葉の影響を強く受けるということです。 脳科学の考え方でも、人間の脳は繰り返し入ってくる情報を「重要なもの」として扱うと言われています。 つまり、「どうせ無理」を何度も言えば、脳は“無理な理由”を探し始めます。 「疲れた」と言い続ければ、脳は“疲れている証拠”ばかりを集めます。 「自分はダメだ」と思い続ければ、できている部分よりも、できていない部分ばかりが目に入るようになります。 しかし―― 現実を冷静に分析してみると、できたこともあります。 昨日より前に進んでいる部分もあります。 それでもネガティブな言葉を繰り返していると、その事実さえ見えなくなってしまうのです。 これは本当にもったいないことだと私は考えるのです。
私はこれまで何千人という受験生と出会ってきました。 その中で何度も見てきたことがあります。 素質があるにもかかわらず結果が出なかった人が、言葉の使い方を変えたことで大きく成長する姿です。 例えば、同じ「できない」でも、 ・「無理です」ではなく「まだ今はできないだけ」 ・「わからない」ではなく「今から1時間以内で覚えます」 ・「疲れた」ではなく「今日はここまでよくやった」 こうした言葉の言い換えが、思考を少しずつ変えていきます。 そして思考が変わると、行動が変わり、結果が変わっていきます。 今でも鮮明に覚えている生徒がいます。 その子も最初はずっと「どうせ無理」と言っていました。 ただ、日々のやり取りを重ねる中で、少しずつ言葉が変わっていきました。 「今日は、ここが収穫でした」「前よりもここができるようになりました」 たったそれだけの変化です。 しかし、それを記録し、一緒に確認していくだけで、勉強への向き合い方は明らかに変わっていきました。 能力が急に上がったわけではありません。 言葉が変わり、努力の継続性が変わったのです。 だから私は自信を持って生徒たちに伝えています。 勉強は「才能」ではなく「習慣」だと。 そして習慣は「毎日の言葉や行動」から作られます。 今日から一つだけ意識してみてください。 「どうせ無理」と言いそうになったら、「どうしたらできるだろう」に変えてみる。 たったそれだけです。 言葉は無料です。しかし人生への影響は決して無料ではありません。 ここまでは、先週の個別相談会ある保護者様とのやり取り内容でもありました_(_^_)_
追記、長くなりますが、もう一つ大切なことがあります。 それは、その言葉を共有できる相手の存在です。(前回メッセージの内容にも繋がりますが) 人は一人で頑張るよりも「前進しているじゃないか」「次はこうしてみよう」 そんな言葉を返してくれる人がいることで、さらに成長していきます。 だから私は、勉強においても人生においても、環境や人間関係を軽視していません。 逆に、どれだけ前向きな言葉を口にしていても、 相性の悪い人との表面的な関係だけでは、その効果は限定的かもしれません。 私にも経験がありました。 先輩に「頑張れ」と言われても、「それ、あなたには言われたくない」と感じたこと(笑) 人は言葉によって育ちます。 そして、その言葉を受け止めてくれる相手によって、さらに何倍もの効果になります。 今日、あなたが自分にかける一言が、半年後の自分をつくっています。 そして、あなたの言葉を受け止めてくれる誰かとの出会いが、 一年後、三年後、十年後の人生を大きく変えているのかもしれません。 本当に人生というものは不思議で面白いものです。
ネット上には無料で学べる教材やノウハウが溢れている時代です。 それにもかかわらず、毎日のように教室へ足を運んでくれる人たち。 遠方から時間をかけて通ってくださるご家庭。 その期待やご縁の重さを、私は決して当たり前だとは思っていません。 だからこそ、一人ひとりを良い流れへ導きたい。 今週も前進していきましょう。
