2026.06.01|川治メッセージ
<朋あり遠方より来たる>
最近、漢文の質問を受け、改めて心に残った言葉があります。 「有朋自遠方来、不亦楽乎」 (朋あり遠方より来たる、また楽しからずや) 『論語』の冒頭に登場する有名な一節です。 一般的には、「友人が遠くから訪ねてきてくれて嬉しい」という意味として学びます。 しかし、この「朋」は単なる友人ではありません。 同じ志を持つ仲間。 同じ方向を見て歩む人。 互いに高め合える存在。 そんな意味が込められていると言われています。 生徒たちはテストで意味を書けるように勉強していますが、私は最近、この言葉を少し違った意味で噛みしめています。
ありがたいことに、当塾には近隣の方だけでなく、遠方から通ってくださっているご家庭があります。 中には、決して近いとは言えない距離を、毎日のように送迎してくださっているご家庭もあります。 天候の悪い日もありました。 お仕事で疲れて帰ってこられた日もあるでしょう。 夕食の準備や家事に追われる日もあるでしょう。 それでも時間をつくり、車を走らせ、お子さまを送り届けてくださる。 その当たり前ではないご負担の上に、今の自分の仕事があります。
学習塾を選ぶ際、多くのご家庭が重視するのは「通いやすさ」だと言われています。 私も、それは当然のことだと思います。 近くに通える塾があるなら、その方が送迎の負担も少なく、ご家庭にとっても安心です。 今の時代、ICTを活用した学習システムやオンライン教材を導入する塾も増えています。 実際、皆様のご自宅の近くにも魅力的な塾は数多くあります。 それにもかかわらず、あえて当塾を選んでいただいている。 そのことを思うたびに、ありがたさと同時に大きな責任を感じます。 遠方から来てくださる。送迎の時間もかかる。ガソリン代もかかる。 もちろん、近所から通っていただいている方々もご家庭の大切な時間も使っていただいている… だから私は、「頑張ります」という言葉だけでは足りないと思っています。 結果でお返ししなければならない。 成績で応えなければならない。 そして何より、 「ここに通わせて良かった」 と心から思っていただかなければならない。 それが、私に課された使命だとさえ思っています。
私の仕事は、授業をすることだけではありません。 勉強ができるようになることはもちろん大切です。 しかし、それ以上に大切なのは、人生の可能性を広げること。 壁を乗り越える成功体験を積ませること。 「自分にもできた」という自信を持たせることです。 その積み重ねが、未来を創っていくのだと思います。 預かった以上、中途半端なことはしたくありません。 自分の中では、連日が勝負です。
最後に、この夏について少しだけ。 ありがたいことに、すでに夏期講習や夏行事に関するお問い合わせもいただいています。 ご案内の通り、7月には新しい先生が加わります。 私自身が心から信頼している先生です。 生徒たちにとって、間違いなく大きな力になってくれるでしょう。 見えている部分だけでなく、見えないところでも常に準備を進めています。 この夏が、生徒たちにとって大きく成長する夏になるよう、今できることを一つひとつ積み重ねていきたいと思います。
「朋あり遠方より来たる、また楽しからずや」 二千年以上前の孔子の言葉ですが、ようやくその意味を実感として理解できるようになった気がします。 現在、通っていただいている皆様の期待と信頼に応えられるよう、今週も全力で頑張ります。 皆様にとって、素敵な一週間になりますように。
